山田の世古 > 市役所界隈 > 道場之世古


西之世古の東側に道場之世古はあります。山田三道場の一つで「下の道場」です。この道場とは仏教の修行の場で山田に上・中・下とがありました。上之道場は常磐町阿弥陀世古に在った阿弥陀寺、中之道場は本町中世古の神光寺です。この下之道場の寺名は分かっていません。 世古の中程に今はキリスト教会が建ち、付属の幼稚園では子どもたちの元気な声が聞こえています。


御師 三日市大夫次郎邸跡
この世古の南側に「御師三日市大夫次郎邸」跡の碑が建っている。「御師三日市大夫次郎」は伊勢市(旧山田町)に於いて檀家数が一番多い御師でした。35万余の檀家数があったと記されています。1800坪有する敷地は明治末の御幸道路が通じた時に分断されました。
現在、伊勢市役所と税務所が建っています。 子孫の三日市彰氏が西之世古の傍に住んでいられます。

左の写真は税務署の裏側に建つ屋敷跡地の碑。  右の写真は御師「三日市大夫次郎」邸の想定復元絵図です。
伊勢神宮を参拝した人々に宿泊場所を提供した御師邸跡は現在では一軒も残っていません。そこで大林組プロジェクトチームが三重大学の菅原洋一氏監修の下、最大規模を誇った「三日市大夫次郎」邸の想定復元に挑戦したものです。   
 参考  「季刊大林 御師」


左の写真は明治40年代頃の「三日市大夫次郎」邸です。  (伊勢市立郷土博物館蔵)
右の写真は明治40年代後期〜大正前期頃の長屋門です。   (伊勢市立図書館蔵)